はじめに:腕に宿る“波”の記録装置
Garmin Forerunner 965を使い始めて1年。ランニング、筋トレ、日常のヘルスケア、そして鍛錬の“波”を記録する相棒として、日々の実践に寄り添ってくれた。このレビューでは、単なるスペック紹介ではなく、鍛錬者としての実感と気づきを中心にまとめてみたい。
✅使ってみて良かった点
- 高精度GPSと地図機能:道に迷わない安心感
インターバル走や乳酸閾値走でも、距離・ペースの記録が非常に正確。GNSSマルチバンド対応で、山間部や都市部でも安定した測位が可能。地図表示機能は、知らない道でも“波”を乱さず走れる安心感を与えてくれる。ただし、使いこなすには時間がかかる。難しい! - AMOLEDディスプレイ:視認性と美しさの両立
1.4インチのAMOLEDディスプレイは、屋外でもくっきり見える。トレーニング中に一瞬で情報を把握できるのは、集中力を途切れさせない大きなメリット。 - バッテリーの持ち:鍛錬のリズムを崩さない
GPSモードでも最大31時間、スマートウォッチモードなら約23日間。充電の心配がほぼなく、鍛錬の波に集中できる。 - デザインと装着感:普段使いにも馴染む
軽量(約52g)で、スポーティかつ洗練されたデザイン。ホワイトモデルは鍛錬中も日常も違和感なく使える。 - 運動効率の劇的向上
このウォッチのおかげで、運動効率が大幅に変わった。ペース・心拍・リカバリータイムなどの数値が可視化されることで、鍛錬の質が一段階上がった実感がある。
今では朝から晩までつけっぱなし。鍛錬だけでなく、睡眠・ストレス・Body Batteryまで、日常の“波”も記録してくれる。 - 「今日のおすすめ」ワークアウト:鍛錬のガイドとしての役割
筆者が一番よく使うのは、右上ボタンを押して「ラン」を選択すると表示される「今日のおすすめ」機能。
その日のコンディションや過去のトレーニング履歴に基づいてGarminが自動で提案してくれるメニューは、まさに“鍛錬の波”に寄り添うガイド。
「今日は乳酸閾値走」「今日はリカバリージョグ」など、迷いなくスタートできるのがありがたい。 - 携帯連携機能:通知の“波”も腕で受け取る
携帯からの着信やメール連絡の通知機能も、何気に助かる。
鍛錬中でもスマホを取り出す必要がなく、腕で振動を感じるだけで「誰から」「何の用か」がわかる安心感。
集中を途切れさせずに情報を受け取れるのは、鍛錬者にとって大きなメリット。
特に、柔軟や自重トレ中など“動きたくない瞬間”にこそ、この機能のありがたみを感じる。 - 今回の灼熱地獄を体験した。電子機器であるため、熱を持ったり、バッテリーがダメになったりが気になったが。全然問題なかったように思える。もちろん40度の外気温度で使ってたら寿命は縮んでると思われるが、その温度で使用していても何も違和感を感じなかったのには感心した。
⚠️気になった点
- 機能が多すぎる:正直、筆者はとてもこの多すぎる機能を使いこなせていない。VO2max、トレーニング負荷、HRVステータスなど、魅力的な項目は多いが、すべてを活用するには時間と理解が必要。
それでも、必要な機能だけを選び取る“選択力”が鍛錬者には求められる。 - Apple Music非対応:SpotifyやAmazon Musicは使えるが、Apple Musicユーザーには不便。
🧠鍛錬者としての気づき
Garmin Forerunner 965は、単なるランニングウォッチではない。鍛錬の波を記録し、身体との対話を深める“鏡”のような存在だ。ペースや心拍だけでなく、睡眠スコアやBody Batteryなど、数値と感覚の融合を促してくれる。
まとめ:1年使ってわかったこと
Garmin Forerunner 965は、鍛錬を習慣化し、波を可視化するための最強のツール。特に以下のような人におすすめしたい:
- フルマラソンやハーフに挑戦する市民ランナー
- 精度・バッテリー・視認性を重視する鍛錬者
- 鍛錬と日常をシームレスに繋げたい人
価格はやや高めだが、1年使ってみて「これは投資だった」と実感している。


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