相場は、チャートを開いた瞬間から心が揺れ始める。
値動きは人の感情を刺激し、焦りや期待を呼び起こす。
だからこそ、チャートを見る前にどんな思考状態でいるかが、トレードの質を大きく左右する。
これは、日々の鍛錬の積み重ねであり、僕が書いてきた「心の扱い方」に通じる部分も多い。
ここでは、僕自身が「これは効く」と感じた思考習慣をまとめておく。
- 「今日の自分はニュートラルか」を確認する
相場に入る前に、まず自分の心の位置を確かめる。
- 眠気はないか
- イライラや焦りが残っていないか
- 期待や欲が先走っていないか
ニュートラルでない状態でチャートを見ると、値動きに引っ張られやすくなる。
これは、以前まとめた『心の整え方』とも重なる部分だ。
PCを開く前に一度深呼吸し、
“今日はフラットに見られるか”を静かに確認するだけで、相場との距離感が変わる。
2. 「今日の相場に合わせる」ではなく「自分の型に合わせる」
相場に合わせようとすると、心が乱れる。
逆に、自分の型に相場を当てはめると、判断が安定する。
- どんな相場でも、やることは変えない
- 取れるところだけ取る
- 取れない日は取らない
これは『自分の型を持つ理由』で書いた通り、
“相場に振り回されないための土台”になる。
3. 勝ちたい」ではなく「正しくありたい」に切り替える
チャートを見る前に、僕は必ず心の中でこう言う。
「勝ちたいんじゃない。正しくありたい」
勝ちたい気持ちが強いと、エントリーが早くなり、損切りが遅くなる。
正しくありたいと思うと、自然とルールに沿った行動ができる。
これは『負けを受け入れる力』にもつながる姿勢だ。
4. 今日の“やらないこと”を先に決めておく
やることを決めるより、やらないことを決めるほうが心が整う。
- 連敗したらその日は終わり
- ルール外のエントリーはしない
- 取れなかった動きを追わない
この“やらないリスト”は、
『無駄なエントリーを減らす方法』で触れた「引き算の思考」と同じ。
迷いが減り、判断が澄む。
5. 「相場は自分を試してこない」と理解する
相場は敵ではない。
試してもこないし、奪いにもこない。
ただ動いているだけだ。
心が乱れるのは、相場ではなく自分の内側。
これは『相場との距離感』で書いた通り、
“相場はただの現象”という理解が、余計な力みを消してくれる。
6. 「今日も淡々と積むだけ」と言葉にする
最後に、僕は必ずこの一言で締める。
「今日も淡々と積むだけ」
特別な日ではない。
勝負の日でもない。
ただ、鍛錬を積む一日。
これは『淡々と積むという生き方』の核心でもある。
まとめ:チャートを見る前に、心の“地ならし”をする
トレードは、チャートを見る前から始まっている。
むしろ、チャートを見る前の思考習慣こそが、勝ち負けを分ける土台になる。
- ニュートラルか確認する
- 自分の型に合わせる
- 正しくありたいに切り替える
- やらないことを決める
- 相場は敵ではないと理解する
- 淡々と積む姿勢を思い出す
この“地ならし”ができている日は、判断がぶれない。
できていない日は、どんなに良い相場でも崩れる。
心を整えてからチャートを見る。

